施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
患者さんのMさんの介護を、ほぼ24時間体制と言っていいくらい、献身的に介護をされている旦那さん(Hさん)に、先日、マッサージ券を利用しての施術をさせていただきました。
先に私がMさんの施術を行なっている時に、Hさんが達ちゃんへ「鴫原さんはまだ若いから大丈夫だろうけど、65歳ぐらいから体がしんどくなってくるよ。80になったらね、ホントに…。」と、しみじみとおっしゃっていました。
いよいよHさんの施術をさせていただくと、首、肩、背中、腰と、上から腰まで過緊張状態で、指圧をする度に「んぅーー…。」と辛そうな声が出ていました。そして、腰部の筋緊張を緩めていた時に「やっと…、命が…、救われた…」と、Hさんが声を漏らしました。命が救われたと思うくらい、体を張って奥さんのために介護をされていること。本当に慈愛が素晴らしいなぁと、頭が下がります。
施術が終わると、「あぁー!あぁー!」と、歓喜の声を上げるHさんの表情が穏やかになっていたと、後から達ちゃんが教えてくれて、私もほっとしました。
奥さんが無料体験マッサージを受けた時、Hさんは奥さんのケアマネさんにも腰痛を訴えていて、でも金銭的なこともあり、施術は受けたいけど自費で受けるのは抵抗があるようだったので、先に高齢者健康長寿サポート事業で郡山市から支給されるはり、きゅう、マッサージ利用券の申請をお勧めしました。そして、マッサージ券を使っての施術ができるようになりました。しかし、利用券が12月で使い切ってしまうため、Hさんも残念そうでした。なので、何とか出来ないか院長に相談をしたところ、家族の介護をしている方向けのマッサージ利用券があるので、市役所に問い合わせてみてはとアドバイスをもらいました。そのことをHさんにご案内をさせていただきました。早速Hさんは、市役所で申請手続きをしたところ、マッサージ券が手元に届き、これでHさんの心身の苦痛の緩和が出来る回数が増えたので、私は本当に良かったと思いました。
患者さんのご病気の関係で、ご家族の方がつきっきりで介護をする、Hさんのような方にも使っていただけるマッサージ券があることは本当に感謝です。ただ実際のところ、こういったマッサージ券の存在を知らない方が多いので、私たちも患者さんだけではなく、介護をするご家族さんの心身の苦痛を緩和させていただけるように、介護する方のためのマッサージ券があることもお伝えしていく役割もあるなと感じました。
介護者用マッサージ券には、いくつかの使用条件がありますが、もし読者の皆さんの周りに、家族の介護をされていて、お体の疲れにお困りの方がいらっしゃったら、介護者用マッサージ券があるという情報をお伝えいただけたら有難く思います。また、各自治体のWebサイトにも案内が出ていますので、詳細はそちらをご覧いただくか、各自治体の担当窓口までお問い合わせしてみるのも良いかも知れません。
【郡山市はり、きゅう、マッサージ等施術費助成事業】
私たちは、今後も患者さんとご家族さんの心身の苦痛を緩和し、皆さんの健康寿命を延ばすお手伝いを、真心を込めて尽力していきます。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。