施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
患者さんのMさんは、レビー小体型認知症とパーキンソン症候群の罹患があり、歩行などの運動器系が思うように動けないなどの症状があります。Mさんの介護は旦那さんが主にされているので、旦那さんはMさんの施術を行う時に、Mさんの体位を変換するお手伝いをしてくださるのですが、その際に中腰になる体制を取られているので、ご自身も腰痛や肩背部の痛みに悩まれています。
介護をされる旦那さんの身体的苦痛を緩和するために、現在は旦那さんのマッサージも定期的に行わせていただいています。
ですが、介護は毎日行うものなので、どうしても介護者の身体に負担が掛かってしまいます。マッサージを受けるようになって、旦那さんも楽になる機会が出来たものの、Mさんの施術に伺わせていただくと、やはり旦那さんの腰痛に耐える声が居たたまれません。
今年に入ってからずっと旦那さんの腰の負担が気になっていたので、私たち施術者が、施術を行う時に腰の負担を減らす工夫をしているのですが、そのやり方をお伝えしたら、旦那さんの毎日の腰の負担を減らせるのではないか?と思い、先月訪問した際に参考にお伝えしました。
またそれと併せて、院長のアドバイスから、Mさんがご利用されている訪問リハビリ担当者に、旦那さんの体に負担が掛からないようにMさんの体位を介助する方法を聞いてみてはどうか?という提案もさせていただきました。
その後、先日伺った際、旦那さんは早速実践してくださっていて、慣れないながらもその方法で介助を行なっていました。
これからも、縁ある患者さんとご家族さんの苦痛が緩和出来るよう、施術以外でも、「私たちに出来る慈愛の追求は何だろうか?」と、出来ることを考え実践していきます。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。