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担当している患者さんが、こんなつぶやきをしました。
「鈴木先生、しばらくお出かけできないの。お買い物に行けないの。」
この患者さんは施設に入居していて、定期的な受診などをした後の買い物が何よりもの楽しみでいるのですが、新型コロナウイルス感染拡大で制限が掛かり、通院のみになってしまったようなのです。
確かに爆発的な拡大により、そのような対応をせざるを得ない施設側の対応は最善だと思います。しかし、この方にとっては、たまの買い物でストレスを発散することができる機会ですから、しばらく外に出られないとなると、その心労は計り知れません。
「早くこの病気が収まってほしいわ。わたしの唯一の楽しみは、お買い物をすることなのになぁ・・・」
そうつぶやく表情が、とてもさみしげで、聞いていたこちらも切ない気持ちになりました。
一日も早いコロナの収束を願うばかりです。微力ではありますが、せめて施術に伺う時だけでも、この方の元気な笑顔が引き出せるような関わりをしていこうと思いました。