心身のケアの変化 | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2022.09.30

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。

    今回は、施設に入居している患者さんの嬉しい変化のお話です。Yさんは、新型コロナが流行り始めてから外出禁止となり、現在も外出が叶わない状況です。Yさんは気晴らしすることが叶わず、施設内でも誰かと話すことがほとんどないそうで、情報が得られるのはテレビだけです。その情報も良くないニュースばかりで、Yさんはそこから悪い連想ばかりしてしまい、愚痴や批判がかなり増えていました。

    私と達ちゃんは、Yさんの愚痴を傾聴することが、Yさんのストレスを少しでも軽減出来る方法ならばと、長い間、話を傾聴することに徹してきました。確かに何度かYさんから、「お宅たちが来る時間だけが思い切り話が出来るんだ。」と喜びの声をいただいたことがありました。でも、愚痴や批判のひどさが段々増していきました。

    私は、「これはYさんの心身に良くない。どうしたら意識が悪い方に行かずストレスが軽減できて、心身の健康を維持出来るだろうか?」と真剣に考えました。そしてふと、Yさんは何度か「トイレだけは人の世話にならないで、自分で行けるようにしておきたいと思ってるんだ。」と話していたことを思い出しました。

    それまでは、Yさんから機能訓練の希望が特に無かったのと、自分で運動をしていると聞いていたので、今まで考えが及ばなかったのですが、「コロナが終息して外出が解禁になった時には、お散歩を楽しめるように、機能訓練を一緒に行なってみてはどうか?」と思い立ちました。

    翌訪問時に、そのことをYさんにお伝えすると、「是非お願いします!」とご希望をいただけました。なので早速、その日(9日)からマッサージ施術に機能訓練をプラスして始めてみました。

    すると、回を重ねる毎に愚痴の数が減っていき、しかも批判の程度が軽くなってきました。私と達ちゃんは、機能訓練をする際、必ず患者さんを褒めることを行なっているのですが、そうするとYさんは満面の笑顔で「あはははははー(^^)」と笑います。なので、心から笑うことも増えてきたように思います。良く変わってきた変化がとても嬉しいです\(^_^)/。

    現在、機能訓練を取り入れてから3週間が経ちましたが、「できる!の努力を一つずつ。できた!の感動を一つずつ」という、ひめさゆりのスローガンのとおりになってきているのを実感できています。Yさんが心身ともに健康に過ごしていただけるように、健康寿命を増やすお手伝いをしていきます。

    私たちバディーは、待っていてくれる患者さんたちの身体のケアだけでなく、心情にも寄り添い、これからも患者さんの願望を叶えていくための「慈愛の追求」をしていきます!

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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