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Sさんは80代で、長年農業や畜産業を営んでいた方です。数年前に脊柱管狭窄症を発症し、手術、リハビリ後に、当院で施術を担当するようになりました。4世代が同居していて、いつも賑やかで、今ではなかなか見ない光景になりました。
先日ほのぼのするようなことがありました。Sさんのひ孫にEちゃんという可愛らしい女の子がいるのですが、施術後に帰ろうと居間を離れようとしたところ、「ダメー!!」と言いながら、大きく手を広げて僕を行かせようとしてくれません。それを見ていたお母さんも、お父さんも、Sさんも、「あはは、これはすごいねぇ。鈴木先生、気に入られたみたいだね。」と、とても和やかな雰囲気になりました。
Eちゃんの頭を撫でながら「また来るからね。ありがとね。」と玄関へ向かいます。靴を履いて外にでると、Eちゃんも靴を履いて外に出てきました。お母さんが、「はらほらEちゃん、先生帰るんだよ。次のお仕事あるんだって。ほら、先生にバイバイしようね。」というとEちゃんは、「ダメー!!」って言いながら、車に乗り込もうとする僕の方に近づいてきます。
僕も大きく手を振って、「Eちゃん、また来るねぇ。バイバーイ」と言いながら車に乗ると、それを見たEちゃんが「うわーん」と泣き出してしまいました。Eちゃんは人懐っこくて、いつもニコニコしているのですが、ここまでしてくれたのは初めてだったので、すごく驚きました。
後ろ髪を引かれる思いでSさん宅を後にしましたが、とても心が温まる出来事に、子供ってとても可愛いくて素直だなと思いました。