施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
6月~7月は、私が担当している複数の患者さんから、「もう生きるのは沢山だ…。」、「こんな状態でいるなら死んだほうがいい。」、「私、死んじゃうのかな…。」という言葉が聞かれることが増えています。
特に、90代で施設入居しているMさんは、7月は少し改善の兆しが見えてきましたが、精神状態の低下が1ヶ月以上続いています。
無料体験の時にいただいた基本情報には「死んだほうがいいと言うようになり、年々気落ちしているところもある」という情報はあったのですが、体験の時も、担当するようになってからも、そのような言葉を口にすることは一度もなかったので、1年ほど経過してから初めて目の当たりにしており、私たちも悩ましいところです。
私たちは、患者さんたちの「死んだほうがいい」というネガティブな想いを聞くとつい、「そんなこと言わずに、一緒に頑張りましょう。」と、励まそうとしてしまいますが、先日の研修で院長にアドバイスを仰いだ際、次のようなお言葉を戴きました。
「雨が降ってきた時に、傘を差し出してあげることは大事だけど、一緒に濡れてあげることも大事だと思うんだよね。」
深く心に響きました。本当に患者さんの立場に立って、患者さんの心に真から寄り添う、ということを深く考えさせられました。
特に女性は、話を聴いてもらうだけで心が軽くなる、癒される、という方が多いと思います。私もそういうことがあるので、その気持ちは分かります。なので、100%は分からなくても、メンタルダウンしている患者さんには、自分の主観は横に置いて、とにかく話を傾聴して、辛い思いを感じてあげようと思いました。
院長のアドバイスに、深く感謝します。そして、このように学びの場を与えて、私たちを育ててくださる患者さんたちにも、深く感謝します。
ブログを読んでくださっている読者の皆さんの中で、同じようなケースでお困りの方、お悩みの方がいましたら、役に立つかどうかは分かりませんが、参考にしていただけますと幸いです。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。