ドライバー部門の田村です。
今週に入り暑さも緩んで、夜になるとどこからともなく聞こえるコオロギの鳴き声もにぎやかさが増しています。だんだんと秋らしい季節になりました。美味しい新米もスーパーで見かけるようになりました。
私は来年は73歳になります。長い人生の中で数多くの季節が訪れましたが、コオロギの鳴き声は特別なものを感じます。今日は、その魅力についてお話ししたいと思います。
コオロギの鳴き声は、夏から秋への移り変わりを告げる一つのシンボルです。夏の終わりになると、夜空に広がる星々の中で、コオロギたちは静かに音楽を奏で始めます。その優雅な音は、私の心に秋の訪れを告げる響きとして、長い間記憶に刻まれています。
コオロギの鳴き声が心に響くのは、その静寂の中で聞こえるからかもしれません。静かな庭先に座っていると、コオロギたちの合唱が始まります。その音色は、自然界のリズムに共鳴し、私たちを自然の美しさへといざなってくれます。
また、コオロギの鳴き声は、私にとって思い出とも深く結びついています。
子供の頃、実家で過ごした夏の夜、コオロギの声が私たちを囲んでいたことを覚えています。彼らは「秋の使者」と呼ばれ、収穫の時期を知らせる役割を果たしていました。今でも、その鳴き声を聞くと、そろそろ稲刈りが始まるねと言っていた父母や兄弟の笑顔を思い出します。
私も歳を重ねた今、コオロギの鳴き声は季節の営みとともに、私の心にも新たな喜びをもたらしてくれます。静かな夜に耳を澄ませ、その鳴き声を聞くことで、私は自然の美しさと時間の流れに感謝の気持ちを抱きます。そして、次の季節への期待と希望に胸を躍らせ、新たな日々を過ごすのです。
こうして、コオロギの鳴き声は、私にとって秋の訪れを告げる素晴らしい贈り物であり、その美しさを毎年楽しんでいます。これからも、この季節の変化と共に、コオロギたちの響きを追いかけていきたいと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。