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施設で施術を担当しているNさんですが、先日お伺いすると、何やら一生懸命眺めていました。
「何を見ていたのですか?」と尋ねると、ニコニコしながら「昔の写真を眺めていたの。いやぁ本当に懐かしいねぇ。」と言いました。どうやら、家にあったアルバムを家族に頼んで届けてもらったようで、それを見ていたようです。家族旅行に色々な所に行ったようで、どのくらい昔の写真なのか聞いたところ、70年ほど前のものというではありませんか?
「大事にしていたものなのですね」と言うと、「そうなの、この頃のことを思い出すと本当に懐かしい。たくさん持ってきてもらったから、これで退屈しなくて住むなぁ。」と、旅行先のことを教えてくれました。その様子を見ている僕のほうが、なんだかとても温かい気持ちになり、実家にあるアルバムを見てみたいという気持ちになりました。
写真は、思い出の記憶を鮮明に呼び覚ましてくれるものだなと思います。一枚眺めただけで、あっという間にその時にタイムスリップしてしまい、写っている場所の音や匂い、その時一緒に居た人の声や表情が蘇ります。あの時はこういう時代だったなとか、そうそうこの写真を撮った後、こんなことあったなとか、記憶が一気に蘇り、何とも言えない気持ちになっていくのを感じます。ビデオ映像なども思い出を辿るものがありますが、僕は写真の方が好きで、記憶を辿るのに最高のアイテムだなと感じます。
皆さんの家の押し入れや本棚には、小さかった頃や、あの頃の思い出写真などありますか?今は、スマホで画像として保管することが当たり前になっていますが、フィルムを現像した写真は、とても味があってあの頃にタイムスリップできますので、記憶を辿ってみてはいかがでしょうか。
Nさんのおかげで、そんな記憶の旅をしてみたくなったエピソードでした。
ありがとうございました。