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3ヶ月前から始めた患者さんがいます。視覚障害があり脳梗塞の後遺症のリハビリのために施術を始めたのですが、先月末に再梗塞となり緊急入院しました。幸い処置が早かったことで後遺症も軽く済みましたが、それでも言語障害が残ってしまいました。
先週から施術を再開し、その時の状況を聞くことができました。朝、いつものように散歩をしていると、突然歩きづらくなり、手もうまく動かない。そして言葉もうまく出せない状態になり、とっさに脳の病気だと思ったそうです。すぐに訪問看護の担当者に電話をかけて来てもらい、救急車を呼んで病院に搬送されたそうです。救急車の中での出来事もしっかりと記憶していて、早く気づいたから良かったと言っていました。
そういうこともあって、処置も早く済み、入院期間も一週間程だったそうです。しかし、やはり体の調子は思わしくないようで、特に入院前に治療していた五十肩の症状が悪化していたので、前回はそこを重点的に行いました。施術を終え肩を動かしてもらうと、「おぉ、動くぞ! これはすごい! ハッハッハ! 先生すごいね、魔法の手だね。」と、明るい笑顔を見せてくれたのです。
その表情を見て少しホッとした気持ちになりました。再梗塞を起こし、後遺症が残ってしまったことで、元気が無くなっていたので、とても心配になっていたからです。「今ね、美味しい果物を準備しているから、先生にもあげるからね。」と言う言葉の奥にある、この方の思いがひしひしと伝わってくるのを感じました。
施術をとおして、患者さんに喜びと感動を与える仕事に就けていることに誇りを感じます。治療家としてこれからも、一人一人の人生の質の向上に貢献していきたいと思います。