施術部の伊藤です。
GW期間に、盲学校時代に寄宿舎で大変お世話になったU先生のことを久し振りに思い出しました。卒業後に数回連絡を取っていたのですが、その時に肺癌の治療をすると聞いてショックだったのを思い出します。U先生は治療にも関係していたようで、私が卒業した後、しばらくして寄宿舎を退職されました。手術後に一度連絡を取って、その時はお元気だったので安心しましたが、ここ数年は連絡を取っていなかったため、その後お元気かどうか、体の状態もとても気になっていたので、この機会に思い切って電話をしてみることにしました。
ちょっとドキドキして待っていると、U先生が電話に出てくださいました。
「良かった!声がとてもお元気そう。」
先生も「寄宿舎にいた時に戻ったみたい」と、とても喜んでくださいました。お互いの近況を話し、とても有意義な時間を過ごすことができました。
しかし電話を切った後、U先生が「転ばないように気をつけて歩いている」と言っていたのが気になりました。
実際、今の仕事で、患者さんに転倒予防のための機能訓練運動をしているのですが、担当の90代の患者さんが、今年の3月下旬に外出先で転倒して骨折をしてしまい、その後も辛そうな状況を目の当たりにしていたので、転倒に関しては余計気になりました。U先生は前期高齢者の年齢になります。90代ではありませんがご高齢であることには変わりありません。転倒してからでは手遅れになってしまうので、そうならないように事前対応が大切になります。転倒予防のための運動を伝えたいと思い、もう一度電話を掛け直しました。
私の想いを話すと、先生自身が望んでいたことだったので、実際に体を動かしながら聞いてくださり、メモまで取ってくださいました。一通りの運動の仕方を伝え終わると、先生は「自分でも自己流で体操とかストレッチはやっていたけど、ちゃんと教わると、自己流ではやっぱり違ってたんだなと思います。周りに教えたい人が沢山いる(笑)。」と言っていました(笑)。
大切な人の健康を守りたいと即行動出来たのは、ひめさゆりの企業理念である「慈愛の追求」を毎朝唱和し、患者さんとご家族の皆さんに、施術者として如何にお役立ちの存在になるか、如何に皆さんに貢献するかを確認していること。そして、院長に指導していただいた機能訓練の運動を患者さんの元で行うことで、実際筋力が上がってADLが向上した患者さんを見ていること。また、先に挙げた患者さんのように、機能訓練を行なって気をつけていても、いつどうなるか分からないことを、患者さんを通して教えていただいていること。
上記のように、ひめさゆりで沢山の学びを頂いています。そして、患者さんとご家族の皆さんと接することで、大切な人を大切にしたいという想いが強くなりました。これも支えていただいている全ての縁ある皆さんのおかげです。
患者さんやご家族の皆さんの心身の健康を支援するだけでなく、ご縁を頂ける大切な人たちのお役に立てるように、これからも自己研鑽していきます。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。