施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
今回は、本日施術に伺ったお二人の患者さんのところであったお話です。
施設入居の80代のYさんは、原因不明の身体の痛みに加え、聴力の低下があり、補聴器を使用しています。今日は施術をしながら「耳が聞こえなくて、音は分かるんだけど、言葉が分からないんだよね。テレビや電話の音が聞き取りづらいから困ったもんだ。けど、人間の体には必要じゃ無いものはないんだね。みんな必要なものが備わっているんだよね。」と、ハッとさせられるような素晴らしいことを話してくださいました。
また、「体が痛くて、早く迎えに来て欲しくても思い通りにはいかないから(笑)、生きている限りは頑張るしか無い!」と、前向きな話をしてくださいました。生きる希望を捨てないYさんの言葉が嬉しかったです(^^)
もう一人の患者Kさんは、お仕事のパートナーが肺気腫で入院になり、誤嚥を防ぐために胃ろうになるそうで、そのお話をしながら、「口から食べることがどんなに大事なことか分かりました。」と、素晴らしいことをおっしゃっていました。
私は、YさんとKさんがそれぞれ話していた、「人間の体には必要じゃないものは無い。みんな必要なものが備わっている。」と、「口から食べることがどんなに大事なことか。」という言葉が、とても胸に響きました。
普段、当たり前に目が覚めること。寝返りを打ち起き上がって歩くこと。椅子に座ったり立ったりすること。お箸などを使って、食器を持って食事が自力で出来ること。手足の爪を自力で切れること。その他の「当たり前に出来る」と思い込んでいることは、「当たり前」ではなく、本当に有り難いことです。これは、心身の健康がないと叶いません。
患者さんたちの施術に関わらせて頂き、患者さんたちから、体が思うように動かせない苦痛を聞かせていただいたり、私自身も病気や怪我をして、何事も無く体を動かせること、好きな物を何も気にせず食べられることが、どれだけ有り難く幸せなことかを、肌身で感じてきたので、今日のYさんとKさんの言葉に感動しました。
人は、痛い思いをして、初めて物事の大切さに気がつく。私もその一人です。だからこそ、患者さんたちの心身の健康を維持するお手伝いをさせていただきたい!と思っています。
それから、Yさんが話してくださった「人間の体には必要のないものは無い。みんな必要なものが備わっている。」という言葉は、私は「人間には必要じゃない人はいない。みんな必要な人が備わっている。(みんな必要な存在)」と言えるなぁと思いました。
なので、ブログを読んでくださっている皆さん一人一人も、世の中にとって必要不可欠な大切な存在です。障がいの有無や老若男女は関係なく、皆さんは必要な存在なのです。
ひめさゆり訪問マッサージの患者さんの健康サポートにとどまらず、ブログ記事も、読者の皆さんの心の健康サポートも出来れば幸いです。皆さんが健康で幸せでありますように…。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。