いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。
WBC(World Baseball Classic)2023では、侍JAPANが全戦全勝にて見事に優勝し、文字通り世界一になりました。手に汗握る試合展開に、ハラハラドキドキが止まりませんでした。みなさんは、今回のWBC観ましたか?家族や会社の方と観たという方、野球好きの友人同士で観たという方、実際に野球をしている仲間同士で観たという方など、色々なシチュエーションで今回の侍JAPANの活躍を観ていたと思います。
僕が侍JAPANに感じたことは次のとおりです。
①優勝しますと言い切ったこと。
②チーム力がとても素晴らしかったこと。
③選手を信じ切った監督の想い。
④とにかく楽しんでいたこと。
⑤最後まで諦めないという不屈の精神があったこと。
⑥監督の愛と感謝・とことん選手ファーストを貫いたこと。
栗山監督が侍JAPANのメンバーを発表した記者会見の場面で、記者からの「今回のWBCで目指すところは?」という問いに対して、すかさず「優勝です」と言い切りました。僕はあの場面で「今年のWBCは侍JAPANが優勝するな」と確信しました。栗山監督の表情や言葉から『侍魂』を感じたからです。もちろん他の国も同様に優勝を狙っていたとは思いますし、前回までの監督も優勝を目指していたとは思います。しかし今回、栗山監督が言い切った「優勝します」からは、もう既に優勝しているかのようなオーラを感じました。それは栗山監督の采配にもしっかりと現れていました。選んだ選手、試合の進め方、試合中の表情や一つ一つの仕草からも、優勝しか見えないオーラが出ていたと僕は感じていました。
そして、今回の侍JAPANは、とにかくチーム力があったなと感じました。2月からキャンプインして、たった2ヶ月弱で世界一になれた訳です。選手一人一人のフィジカル面、メンタル面もさることながら、選手同士が完全に一つになっていたなと感じました。ダルビッシュ有選手はキャンプ初日から合流し、見事に若手選手をまとめあげていました。自分の調整を後回しにしてまで、チームの若手選手育成をしていた姿が、これぞ真の分かち合いの姿だなと、プロフェッショナルの神髄を見た気がしました。
大谷翔平選手の、まるで高校球児のような無邪気さと、あの魅了するような鮮やかなパフォーマンスや、ヌートバー選手の物怖じしないあの明るさと、ペッパーミルパフォーマンスで皆を惹きつける様は、観ているこちらまで楽しくなってしまう程でした。試合中に映るベンチの選手達からも、ピリピリ感ではなく、楽しさが伝わる雰囲気があり、素晴らしいチーム力だなと感心させられました。
また、佐々木朗希投手は聖光学院出身で、福島県民として親近感が湧きました。震災で大切な家族を亡くし、丁度3月11日にWBCで登板し大活躍でした。きっと天国の家族も佐々木選手を応援し見守っていたことでしょう。そして今回の優勝を心から喜んでいたことでしょう。忘れられない思い出の一戦になりました。
さらに強く感じたことは、「最後まで諦めず、信じ切ること」です。その象徴的だったのが、村上宗隆選手が不調に苦しんでいた時、他の選手は村上選手を励まし続け、栗山監督は打順を4番から5番に変える選択をしたものの、スタメンから外すことはなく、「お前はできる!お前を信じている!思い切ってやってこい!」と、最後の最後まで諦めず信じ切り、そしてそれに応えるかのように、準決勝での2点タイムリーと、決勝でのホームランに繋がったのだと思います。栗山監督は、選手一人一人にとことん寄り添い続けました。様々な行動で愛を形にしました。選手に手紙を送っていたり、ダルビッシュ有選手に対し、「自分の調整もあったのに、本当に申し訳ない」と心を配ったり、とにかく選手と共に優勝の道を歩んだ名監督であるなと、ただただ脱帽させられました。まさにその想いと行動が、今回の世界一を創りだしたチーム力を生み出す原動力になっていたのではないかと思います。
今回の侍JAPANでヘッドコーチを務めた白井一幸さんは、僕が所属するJPSA(一般財団法人日本プロスピーカー協会)の認定ベーシックプロスピーカーでもあります。プロスピーカーサミットやJPSAコンベンションなどでお会いしましたが、本当に素晴らし指導者です。JPSAは「いじめ、差別、虐待の無い、豊かで明るい社会の実現」というビジョンを掲げ活動していますが、白井一幸さんは外的コントロールではなく、内的コントロールを土台とした良好な組織育成をし、スポーツ業界や組織の発展に貢献したいと、プロスピーカーとしても活躍され指導力開発をしています。WBC直前にもサロンでお話する機会があり、キラキラと輝く素敵な笑顔で、組織力を高めるチームビルディングの本質を話される姿に、プロって本当にカッコイイなと強く思いました。また、白井さんのような名指導者と共にJPSA活動ができることを誇りに思いました。
今回のWBCは、本当に面白かったです。とことん魅了されましたし、野球の楽しさは勿論のこと、沢山の感動、そして勇気と希望をいっぱいにもらうことができました。WBCに参戦した全ての国のチーム、選手のみなさんに心から感謝いたします。この3年間、新型コロナウイルス感染症などの影響で、世界中がネガティブな状況に至りました。それをこのWBCで明るい希望を与えてくれました。そして侍JAPANの優勝は、私たちに多くの大切なことを教えてくれました。感謝の一言では言い尽くせない感情があります。
僕も治療家として、組織のリーダーとして、プロスピーカーという社会の指導者として、一人の人間として、縁ある人に勇気と希望を与え、その人の持つ可能性を信じ切り、引き出す関りをする中で貢献できる生き方を貫いていきます。