施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
4月22日土曜日の夕方、たまたま報道番組を見ていたのですが、その時に「おうちにかえろう。病院」という名前の病院があることを知りました。この病院名に惹かれ、「どういう病院なんだろう」と思い、興味深く見ていました。
●「おうちにかえろう。病院」|入院 リハビリ 東京都板橋区|TEAM BLUE(チームブルー)~新しい医療のカタチを創る~https://hospital.teamblue.jp/about_facility/
番組では、その病院の活動や、患者さんやご家族さんの実情が放送されていました。
この病院では、多くの患者さんが抱いている「自宅で過ごしたい」という願望を叶えることを最優先に、リハビリを中心とした医療活動を行なっているようです。そして、患者さんと、介護をするご家族さん、両方に寄り添い、互いの心身の負担を減らしながら、患者さんが自分らしく生きる支援に尽力しているのが分かりました。
例えば、介護経験のある患者さんが、「自分が大変な思いをしたから、娘に同じ苦労をさせたくない。だから、家には帰らない。」と言い、でも本音は家に帰りたいと思っている。
片や娘さんは、「お母さん(患者さん)は、帰宅したいと思っているはずなのに、言ってくれない。仕事があるから十分な介護は出来ないかもしれないけど、お母さんの介護はやろうと思っている。と考えているけど、お互い話し合いは出来ていない。」という親子の話し合いの場を、病院のスタッフが間を取り持ち、無事に意思疎通が出来て、患者さんの口からも「家に帰りたい。」と遠慮無く本音が出るようになって、リハビリを頑張るようになったということがありました。
また、旦那さんが患者さんで、奥さんが介護者の場合では、旦那さんは、「絶対家にいたい」と言う。奥さんは、昼間も介護をして、旦那さんがトイレに行きたい時は夜中でも起こされるから、睡眠時間も削られて、心身が持たなくなる。この場合、介護者である奥さんの心身を休めるために、旦那さんに一週間入院してもらうという対応をしている。
後者のご夫婦のケースは、介護保険でもショートステイで同じ対応がありますが、病院でそれが可能になることは、患者さんやご家族さんの選択肢が増えると思うので、画期的な取り組みだなと思いました。
そして、「おうちにかえろう。病院」さんの、患者さんやご家族さんの立場に立った支援の仕方が、私たちの想いと重なり、医療関連従事者としての明るい希望を感じました。
私たちも訪問マッサージをさせていただいていると、同じようなことに関わることがあります。特に患者さんから、「入院はしたくない。」という声や、「自分で治療院に行くのは大変だから、来てもらえるのは本当に有り難い。」というお声をいただきます。またご家族さんからは、「治療院に連れて行くだけでも大変だから、来てもらえるのは本当に助かります。」というお声をいただいています。
訪問マッサージの治療も効果を上げている事例は多数あるのですが、残念ながら認知度がまだ高いとは言えないのが現状です。
私たちは、患者さんやご家族さんの心身の苦痛を緩和し、健康寿命の増進に努め、生活や生き方の質が上がったと感じていただけるようなお手伝いをさせていただくため、日々邁進しています。訪問マッサージは介護保険との併用が可能なので、お困りの方がいましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。私たちは、皆さんお一人お一人の生活の向上が出来ることを願い、そして、そのような方が増えることを祈念しています。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。