施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
昨日、独居で70代Tさんの施術に訪問した際、思いがけない嬉しいエピソードがありました。
体の銚子を伺うと、「調子悪くて駄目だ。疲れやすくてだるいし、足が痛くて歩けないし。今日は気分も優れないし、やる気が起きないんだ。」と、沈んだような元気が無い声で話すTさん。詳細を伺うと、一昨日の睡眠時間が1時間ほどで、翌日は大分眠れたようですが、疲れやだるさは取れなかったそうです。夜中3~4回トイレに起きるのと、一度起きるとなかなか眠れず、連日寝不足とのことでした。
Tさんの話をじっくり聴いたあと私は、夜中に頻尿がある90代患者さんが、機能訓練で大腿部のボール潰しを行なっていたら、5~6回あった頻尿が、2~3回に減ったことを話したところ、Tさんは「えー!そうなのぉ?」と、急に明るくなり、かなりやる気が出ていました。
また、Tさんの諸々の話を聴いて、私は、もしかしたら腎機能が低下しているかもしれないと思いました。Tさんに確認してみると、「そうかもしれないんだ。通院で医師から、『塩分は取り過ぎないように薄味で。水分は一日1000cc以上飲むこと。』と言われている。」と話してくださいました。
その流れから、私が1型糖尿病であり、三大合併症(糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害)のこと、私も糖尿病性腎症で、水分を一日1500~2000cc飲むように医師から言われていること、タンパク質、ナトリウム、カリウムの摂取に制限があること、腎機能の状態は、血液検査の「クレアチニン」という項目で分かることなどをお話ししました。
そうしたら、元気が無かったTさんが急に元気な声で、「先生は何でも知ってるから、講義を受けてるみたいだ。今日は体がだるいし、足は痛いし、休もうかどうか一人で悩んでいたけど、先生の話を聞いていたら元気が出てきた!先生に会えるのが楽しみだわ(^^)。」と、元気におっしゃってくださいました。
私は、Tさんのためになればと思い、私が自分の病気を知るために学んできたことや、自分が体験している日常のことを伝えただけだったので、まさかそんな元気になってもらえるとは思いもしませんでした。すごく嬉しかったです\(^_^)/。
そして、もう一つ嬉しいことがありました。大腿部のボールを使った機能訓練の際、いつもはボールは潰れていても、内転筋(内もも)に力が入っていない感じだったのですが、今回は内転筋に力が入っていて、ちゃんとボールが潰れるのが手に伝わってくるのが分かりました。今までで一番良好で、理想の潰れ方でした。素晴らしいです\(^_^)/。
終了後、「本日もどうもありがとうございました。」とご挨拶すると、「こちらこそ、ありがとうございました。先生も体に気をつけて。あ、お互い身体に気をつけましょう。先生に会えるのを楽しみにしてます!」と、元気におっしゃってくださいました。
施術を開始した時は、かなり元気が無く沈んでいた患者さんが、終了時には、180度変わって元気になって、しかも「お互い身体に気をつけましょう。」と言ってくださったのは、本当に有り難く嬉しかったです(^^)。
やはり、患者さんが元気で笑顔になってくださるのは、この上なく嬉しいことです。患者さんの喜び笑顔がどんどん増えますように、これからも真心発振で慈愛の追求をしていきます!
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。