施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
先日、80代患者Hさんの施術に伺った際、こんなことがありました。Hさんは狭心症があり、下腿部(ふくらはぎ)の浮腫があります。下肢の痛みと浮腫を良くしたい、との依頼があり、現在平日に施術を行なっています。
先日お邪魔をすると、玄関先で、担当ケアマネさんがカレンダーに書き込んでくれた訪問看護の予定を、訪問マッサージの予定が土曜日に変わったのかと混乱していました。それに加えて、Hさんが通院した時に、下腿部の浮腫と痛みが気になることを医師に話したそうです。すると、医師から詳細な説明が何もなく、突然薬局に行って弾性ストッキングを買って履いてくださいと言われたことにも混乱したようです。だからマッサージはしないほうがいいのかと思い、誰にも相談できないでいたと、かなり困惑されていました。Hさんの話を傾聴して、何とかマッサージはしても大丈夫ということを分かっていただき、ようやく施術を行いました。
施術をしながら、Hさんの下腿部が浮腫んでしまうのは、狭心症という病気が原因になっていること、狭心症があるので、浮腫は完全に治るものではなく、毎日体調が変わるように、増悪と緩解を繰り返すこと、マッサージは、浮腫や痛みがこれ以上ひどくならないように、維持していくために行うものであること、弾性ストッキングも履いたからといって浮腫が治るものではなく、効果は一時的な対処法であること、などを丁寧に説明しました。
すると、やっと理解が出来たようで、「そういうことだったんですね。病院では何も話してもらえなかったから不安だったけど、安心しました。やっぱり専門の人に言ってもらえると安心します。」と、不安から解放されたようでした。
それから、腰殿部、下肢の痛みについて、「心臓が悪いから痛くなるんですか?」と質問があったので、「狭心症があるからお尻や脚が痛くなるというよりは、疲れからくる痛みじゃないかなと思います。」と答えると、「あー、そうだ。その通りですね。心配するとジッと休んでいられなくて、色々動き回るので。」と、納得されていました。
不安から解放されたことも手伝ってか、終了後、「やっぱりマッサージすると、痛くても気持ち良くてスッキリします。」と、喜びと笑顔をいただきました(^^)。
患者さんに安心を与えることも、私たちの大事な仕事です。これからも患者さんたちに安心安全を届けられるよう、自己研鑽に励んでいきます。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。