ドライバー部門の田村です。
いよいよ最終話のお話になりました。第9話から最終回の第10話には、人生の思わぬ展開と奇跡がありました。つい自分のことのように重ねてしまいました。^_^
この10話を通して、思ったことは決して他人事ではないということでした。65歳以上では、5.5人に一人が認知症を患う可能性があると言われています。もし自分が認知症を患ったら、どうやって過ごすのか、また家族が発症した場合、自分だったらどう向き合うのかなどを疑似体験したような気持ちになりました。
それでは、前回お話した元婚約者の井原先生が、結婚を申し込む場面で言った言葉についてお伝えします。「僕が安心して心を解放できるのは、○○先生しかいないんです」と言っていました。相手を信頼できて、何でも素直に向き合える状態での言葉だと思います。 見逃せないシーンなので、まだ見ていない方はぜひ見て欲しいと思います。(^-^)
そして、MICから認知症に病状が進み、自分が誰だか分からなくなる前に、家を出る決心をした尚さん。何も知らずに幸せそうに寝ている子供を眺め、そして真司の寝顔にキスして、後ろ髪を引かれる思いで家を出て行くシーンです。尚の心の内を考えるとなんとも切ない気持ちになりました。自然と涙が出てしまいました。それからは、尚の行方はいくら探しても見つかりませんでした。
そして9ケ月後に、煙突が見える診療所にいると連絡があり、そこで尚に会うことができましたが、真司のことを覚えていませんでした。もし家族が私のことを探して来た時に、このバッグを渡して欲しいと言った、バッグの中のビデオカメラには、家族に会えない淋しさを訴える映像がありました。真司は改めて尚ちゃんの本当の気持ちに心を打たれます。私も同じ気持ちになってしまいました。進行する病と自分が誰だか分からなくなった時に備えて、家族のことまで考えて決断した尚ちゃんの凄さに、改めて感動しました。でも浜辺で小説を読んでいると、ほんの一瞬だけ真司を思いだし、小説の一部を口にしました。それは神さまがくれた、奇跡でした。
認知症と向き合う患者さんだったり、それを支える家族やスタッフさんのことを深く考えさせられた、素晴らしいTVドラマでした。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。