ホオズキの習わし | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2023.08.08

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。

    本日、80代患者Kさんの施術に伺ったのですが、その時の会話で、Kさんがお母さんから教わってきたという、新盆に関するお話をしてくださいました。

    各地域ごとに伝わる新盆の習わしは違うかも知れませんが、この辺りでは、仏様を迎えるために灯籠を立てて、盆棚を作り、提灯やホオズキ(鬼灯)を飾ったり、キュウリで馬を作り、ナスで牛を作って飾り仏様を迎えます。

    馬と牛は、仏様が乗る乗り物で、仏様が帰って来る時は、馬に乗って早く帰ってきて、仏様が天に戻る時は、牛に乗ってゆっくり戻るという意味があるそうです。今年は私の家も母の新盆なので、母を迎える準備をしています。

    Kさんが思い出したように、「昔は新盆の時は、ホオズキ(鬼灯)を飾ったり、親戚からいただいた提灯を必ず飾っていたんですけど、最近は提灯やホオズキは飾らなくなったみたいですね。私の田舎では、新盆の飾りは3年掛けて飾っていたんです。」と、新盆で準備する物のことを話し始めました。そして、ホオズキ(鬼灯)の習わしについて教えてくださいました。

    Kさんのお話では、ホオズキ(鬼灯)の根っこには毒があるそうです。昔は農家に嫁入りする女性は、ホオズキ(鬼灯)をこっそり持たされたそうで、嫁ぎ先の家の裏辺りにホオズキ(鬼灯)を植えていたそうです。農家では、子供の数が増え過ぎると仕事にならなくなるから、子供が増え過ぎないように、ほおずき(鬼灯)の根っこをかじったり、飲み物に入れて飲んだりして、中絶のような事に使われていたとか…。そこから、ホオズキ(鬼灯)は女性のお守りとして、花嫁に持たせるようになったそうです。

    私は初めて聞いたお話だったので、とても驚きました。読者の皆さんはご存じだったでしょうか?

    因みに、私の父が菩提寺のお坊さんから教わったホオズキ(鬼灯)の意味は、ホオズキ(鬼灯)を提灯に見立てて、仏様が帰る家を見つけやすくするために飾るのだとか。

    その話をすると、Kさんは、「あぁ、そうですかぁ。まぁ、母親から聞いた話も本当かどうか分からないですけど、私はそういうふうに教わってきました。だから、昔のお家にはホオズキが植えてある家が多かったんですよ。」と話してくださいました。

    衝撃のお話でしたが、こうして時を超えて、語り継がれていた日本の伝統文化を教えていただけたことが、とても有り難かったです。一つ勉強になりました。

    患者さんとこういう関わりが持てることも、訪問マッサージの魅力ですね。教科書では教えていない学びをいただけたことに、心から感謝します。

    皆さんは、いかがだったでしょうか?

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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