施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。
昨日訪問させていただいた患者さんのTさんが、久しぶりに「梅の一生」というお話を聞かせてくださいました。
聴けば聴くほど深いなぁと感じるお話なので、是非みなさんに共有したいと思い書かせていただきます。
以下梅の一生です。
「梅の一生」
二月三月花盛り 鶯鳴いた春の日の
楽しいことも夢の内 五月六月実がなれば
枝から振るい落とされて 何升何合量り売り
もとより酸っぱいこの体 塩につかってからくなり
紫蘇につかって赤くなり 七月八月暑い頃
三日三晩土用干し 思えば辛いことばかり
これも世のため人のため しわは寄っても若い気で
小さな君らの仲間入り 運動会へもついて行く
まして戦のその時は なくてはならぬこの私
以上が「梅の一生」になります。皆さんはどのように感じましたでしょうか。
Tさんのお話では、「小学生の頃、お婆さんがよく聞かせてくれた「梅の一生」が、2月3月から順々に綴られていくのが面白いなぁと思って、覚えようと思ったわけじゃないですけど覚えたんです。」ということだったのですが、私はこの梅の擬人化が凄いなぁと思いました。
この「梅の一生」は、戦時中の事なんだと思いますが、最後の方にもあるように、遠足の時には日の丸弁当になっていたけど、でも食糧難の時代背景だからこそ「なくてはならぬこの私。」という、本当に貴重な梅の存在。
でもこのことは、私はどんなに時代が変わっても、どんな環境でも、全ての人が「なくてはならぬこの私。」という、一人一人が無くてはならない貴重な存在だと思っています。
私もTさんから「梅の一生」を教えて頂かなければ、一生知ることはなかったと思いますし、Tさんは私にとって「なくてはならぬこの私」になっています。
皆さんにもそういう存在の方が居ると思いますし、逆に皆さんも必ずそのようなかけがえのない存在になっています(^^)
私も、この梅のような「なくてはならぬこの私」の存在になれるように、ひめさゆりで益々精進していきたいと思いましたo(^-^)o
このお話を聴かせてくださったTさんには本当に感謝です。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。