梅の一生 | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2021.05.29

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。
    昨日訪問させていただいた患者さんのTさんが、久しぶりに「梅の一生」というお話を聞かせてくださいました。
    聴けば聴くほど深いなぁと感じるお話なので、是非みなさんに共有したいと思い書かせていただきます。
    以下梅の一生です。

     

    「梅の一生」

    二月三月花盛り 鶯鳴いた春の日の

    楽しいことも夢の内 五月六月実がなれば

    枝から振るい落とされて 何升何合量り売り

    もとより酸っぱいこの体 塩につかってからくなり

    紫蘇につかって赤くなり 七月八月暑い頃

    三日三晩土用干し 思えば辛いことばかり

    これも世のため人のため しわは寄っても若い気で

    小さな君らの仲間入り 運動会へもついて行く

    まして戦のその時は なくてはならぬこの私

     

    以上が「梅の一生」になります。皆さんはどのように感じましたでしょうか。
    Tさんのお話では、「小学生の頃、お婆さんがよく聞かせてくれた「梅の一生」が、2月3月から順々に綴られていくのが面白いなぁと思って、覚えようと思ったわけじゃないですけど覚えたんです。」ということだったのですが、私はこの梅の擬人化が凄いなぁと思いました。

    この「梅の一生」は、戦時中の事なんだと思いますが、最後の方にもあるように、遠足の時には日の丸弁当になっていたけど、でも食糧難の時代背景だからこそ「なくてはならぬこの私。」という、本当に貴重な梅の存在。

    でもこのことは、私はどんなに時代が変わっても、どんな環境でも、全ての人が「なくてはならぬこの私。」という、一人一人が無くてはならない貴重な存在だと思っています。

    私もTさんから「梅の一生」を教えて頂かなければ、一生知ることはなかったと思いますし、Tさんは私にとって「なくてはならぬこの私」になっています。
    皆さんにもそういう存在の方が居ると思いますし、逆に皆さんも必ずそのようなかけがえのない存在になっています(^^)

    私も、この梅のような「なくてはならぬこの私」の存在になれるように、ひめさゆりで益々精進していきたいと思いましたo(^-^)o
    このお話を聴かせてくださったTさんには本当に感謝です。

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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