施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。
先日あった出来事です。90代の患者Tさんの施術前日、お孫さんから連絡が入りました。「先週の金曜日に台所で滑って転んでしまい、近所の整形外科で診察してもらいました。診察の結果、腰椎捻挫の診断が出て、尾底骨からお尻も痛みがある状態なので、マッサージを受けたらいいかどうか分からないので相談したい。」という旨の内容でした。
このようなケースは初めてだったので、まずは院長の指示を仰ぎました。
院長からは、「まずは患者さんの身体の状態確認をすることが大事。状態が思わしくなければ、再受診や精密検査が必要。」と言うことを教えていただき、あとは、「もし施術が可能な状態であれば、痛めた腰部と下肢を除いて肩背部と上肢のみ施術を行うように。」という指示をもらいました。
その後、お孫さんに連絡することになっていたので、まずは患者さんの身体状態確認をさせていただくことを第一に、マッサージをさせていただく方向で連絡しました。お孫さんも住まいが離れていて、すぐには向かうことができず会えない状況なので、「身体状態の詳細が知りたい、マッサージより体の状態を見て欲しい。」とのご希望がありました。
訪問当日、患者さん宅を訪れると、患者さんはお家の中は通常通り歩けていたのでそこは安心でした。
そして、痛みの状態や、どういう動作をすると痛みが出るかなど、確認の問診をしながら実際に動いてもらって、動き方などを確認しました。結果的に状態は軽症で、Tさんご本人の自覚としても重傷ではないと感じていて、でも痛みが取れるまでには時間が掛かると思うとおっしゃっていました。念のためTさんにマッサージをするかどうか確認すると、「今日は、やりたくないからやらなくていいです。」ということだったので、この日は患者さんの意思を尊重して身体状況の確認だけにしました。
お孫さんにもその旨を連絡すると、とても安心されていたご様子で、「ありがとうございました。また次回からよろしくお願いします。」とおっしゃってくださいました。
今回のように、自宅の中で怪我をしてしまうことや、出先でもちょっとしたことで大きな怪我をしてしまうということが起きてしまいます。そして、今回のケースのような依頼があった時にも、私たちには、冷静で適切に対応出来る能力・技術も必要だということを学ばせていただきました。学びを頂けることに感謝です。
患者さんやご家族の皆さんに安心してひめさゆり訪問マッサージを利用していただけるように、現場での学びを確実にスキルアップに繋げ、安全と安心、慈愛と真心を届けていきます。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。