酒を一杯 | ひめさゆり訪問マッサージ

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  • ブログ2021.06.26

    施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。

    今年の4月から施術を担当させてもらっている90代患者さんとのエピソードです。

    Sさんは、約3年前に転倒による急性硬膜下血腫で手術を行い、それから腰や膝の具合も悪くなり、ほんの少しの段差でも転倒しやすくなってしまったということで、ADL(日常生活動作)の改善を希望を受け、ご縁があってひめさゆりでの訪問マッサージをさせていただくことになりました。

    体調が思わしくない時は、腰部や下肢の痛みが強くなってしまい、体が思うように動かなくなってしまうため、ご気分が優れない事もあります。
    でもSさんはとてもお話が好きな方なので、達ちゃんと私がお話を傾聴するだけでも、気持ちが少し楽になってくださる様子がうかがえるので、それだけでもホッとします。4月、5月は季節の変わり目で、体調が優れないことも多かったのですが、ここ最近は体調が良い日が増えていて、嬉しく思います。

    昨日もいつも通りの時間に訪問すると、「あら、今日は随分早いこと!」と、とても元気な声で迎えてくださいました。
    昨日は今までで一番体調が良い状態で、マッサージの圧痛反応もあまりひどくなく、お話も止まらず絶好調(笑)。
    体幹と下肢の機能訓練は、回数を最大10回で行うのですが、調子が悪いと5回がやっとの時もありますが、昨日は自ら3種類をそれぞれ10回ずつ行いました。最後に長座位の姿勢で、合気道の帯紐を使った脚のストレッチも、積極的に左右10回ずつ行なってくださいました。

    無事に一連の施術が終わり、時間もほぼ20分。Sさんに「Sさん、お疲れ様でした。」と言うと、「えっ!もう終わりかい!?」と一言。私は、Sさんの動きがとても良かったのが嬉しく、それと、自ら積極的に機能訓練に取り組まれる姿勢が素晴らしいので、「Sさん、とても良く動けていて素晴らしかったです。本当に素晴らしい!」と素直な気持ちを伝えました。そうしたらSさんがお嫁さんに「おーい!酒を一杯持ってきてくれ!」と上機嫌で言うのでビックリ!お嫁さんと達ちゃんと私で大爆笑してしまいました(笑)。お嫁さんから「お酒では無いですけど、代わりに…。」とジュースをいただきました。お心遣いに感謝です。本当にありがとうございます。

    私たちが帰った後も、Sさんは自主的にストレッチを継続されていて、本当に素晴らしいなと思いました。

    Sさんもそうですが、こうして患者さんたちが元気になっていってくれることが、何より心から嬉しいです。
    これからも、患者さんたちが元気に長生きしていただけるように、そして喜びと、幸せの笑顔を増やしていけるよう、慈愛を追究して、皆さんの支援に尽力していきます。

    大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。

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