施術部の伊藤です。いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
現在、レビー小体型認知症の持病から、パーキンソン症候群の症状があり、自分の意思とは無関係に、運動症状(震顫、無動、歩行障害など)、非運動症状(自律神経症状、鬱や不安などの精神症状など)が現れる患者さんを担当させていただいています。
患者のMさんは、いつも施術を楽しみにしてくださっていて、先週伺った際、「いつも楽しみにしてるんです。マッサージの火は、あと何分で来るかなぁって、私いつも楽しみで大騒ぎなんです。」と、嬉しそうに話してくださいました。お調子の確認をすると、「今日は調子が悪いんです。」と言ったので詳細を伺うと、旦那さんから「疲れているみたいなので、疲れを取るようにマッサージしてもらえればと。あと、途中で気分が悪くなったりしたら、やめてもらっていいです。」とお話がありました。施術前は表情も優れず、足取りが思わしくなかったようです。
いつも気持ちが高揚しているMさんが、初めて元気がない感じだったので、さすがに心配になりました。
でも、「Mさんが楽になりますように…。早く良くなりますように…。」と祈りながら施術をしました。すると、始めは声に元気がなく、滑舌も思わしくなかったMさんでしたが、施術を進めていくと段々元気が出てきて、「気持ちいい。」と、何度も嬉しそうに喜んでくださるようになりました。
施術が終わり、Mさんは旦那さんのサポートで椅子に戻り、「私だけ何もしないのが申し訳ないです。」とおっしゃってくださいました。その声にも最初より張りが出ていたのでほっとしました。Mさんの様子を達っちゃんから教えてもらうと、施術中、曇っていた表情が段々緩んできて、施術後は、椅子からの立ち上がりや歩行の状態が良くなっていたようです。帰り際も、旦那さんのサポートで玄関まで出て、お見送りをしてくださいました。施術時間は20分という短い時間ですが、段々元気を取り戻してくれたMさん。Mさんの病気は心身のコントロールが難しい病気なので、少しでもMさんの心身が楽に、元気になっていただけたら嬉しいです。
今後も、色々な患者さんに対応出来るよう、「慈愛の追求」を常に想い、施術者として精進していきます。
大切な時間を使い、最後まで読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。